エピローグに変えて

 日建設計をひとつの「生命系」と見立て、その誕生から現代に至るまでを紹介してきました。このように連載を重ねてみると、日本の近代化の歴史と歩調を合わせるように、日建設計が育ってきたように思われます。日建設計は、これからの未知の時代においても、変わり続ける社会と共に、その時代に必要な価値を求め続けたいと思います。

 松尾芭蕉の「詩論」として弟子が書き残した『去来抄』に、「蕉門に千載不易の句、一時流行の句と云有。」という一文があります。千載の時を超えた「変わらないもの」と、時代や環境の変化によって革新されてゆく「変わるもの」について、「其の元は一つなり。」と述べているものです。

 「千載不易 一時流行」すなわち「不易流行」。 —— 私たち日建設計の精神です。



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第1回配信 プロローグ

第2回配信 明治の曙光

第3回配信 更なる近代へ -大正から昭和初期の時代に-

第4回配信 大恐慌の荒波 そしてゼロからの出発

第5回配信 戦後の焼け跡から

第6回配信 若々しい日本へ

第7回配信 社会と技術のビッグバン

第8回配信 社会の進展に伴う、社会の器の作り方

第9回配信 「未知」に取り組む

第10回配信 「大いなるもの」から物語を紡ぎ出す

第11回配信 海外プロジェクトは、それぞれの文化への敬意から

第12回配信 日本文化の持つ「力」