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|クライアントに聞く|東京ミッドタウン日比谷の街づくり |Client Comment|Tokyo Midtown Hibiya’s Town Planning山下和則 Kazunori Yamashita三井不動産株式会社 日比谷街づくり推進部長 General Manager, Hibiya Urban Planning and Development Department, Mitsui Fudosan Co., Ltd.東京ミッドタウン日比谷は、三信ビル、日比谷三井ビルの建替えにより生まれました。しかし、本プロジェクトは単なる建替え事業にとどまらず、日比谷エリアを、日本を代表するビジネス、エンターテインメントの街に進化させました。 検討は約15年前に開始しましたが、当初から、「日比谷の街はどうあるべきか?」を行政、地元地権者、町会、商店会の皆様と話し合い、街の将来像を共有しました。そこで共有した将来像とは、日比谷にいらっしゃるお客様が、生き生きと働いたり、映画や演劇を見て思い出をつくったり、公園の緑に囲まれた場所で食事をしながら楽しい時間を過ごしていただくことができる街となることです。東京ミッドタウン日比谷がきっかけとなりエリア全体がこれまで以上に輝き出す、そのような街づくりを目指しました。 プロジェクト完成までのプロセスには日建設計をはじめ、たくさんのプロフェッショナルの方々にご参加いただきました。そのなかで最も大切にしたことは、ご関係の皆様に最大限の力を発揮していただくことにより、街づくりをより高いレベルに昇華させていくことです。東京ミッドタウン日比谷ではこのプロセスが非常にうまく進みました。その理由は、関係者全員が誇りをもって仕事をしていただいたことと、お互いをリスペクトしたことです。非常にクリエイティビティ溢れるチームだったと思います。ご関係の皆様には本当に感謝しております。 今後は、地元の皆様と一体となってエリアマネジメントを進めることにより、街の魅力をさらに高め、経年優化させてゆきたいと思います。周囲と一体となり、敷地境界を感じさせないパブリックスペース。|Public space without perceptible property lines, achieved through its integration with the surroundings.082018 AUTUMN36SPOTLIGHT

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