NJ43_WEB
16/28

1建築主: 華為技術 有限公司延べ面積: 1,429,479m2Client : Huawei Technologies Co., Ltd.Total oor area : 1,429,479m2外部空間からワークプレイスを豊かにするEnriching Workplaces from the Outside-In華為松山湖プロジェクト(渓流背坡村)中国 広東省東莞市|2018–2020(予定)Huawei Songshan Lake Project (Xiliubeipo Village)Dongguan, Guangdong, China | 2018 – 2020(Tentative)中谷憲一郎 Kenichiro Nakatani日建設計 ソリューショングループ プリンシパルPrincipal, Facility Solution Group, Nikken Sekkei大澤 智/高島康史/久下武彦Satoshi Osawa / Yasufumi Takashima / Takehiko Kuge日建設計 設計部門 Architectural Design Department, Nikken Sekkei李 玥 Yue Li日建設計 PM室 Project Management Team, Nikken Sekkei中国のITの雄、華為(ファーウェイ)が、美しい湖沿いの150haの敷地に地上部延床面積65万m2、就業人口2.5万人の大規模な研究開発拠点をつくるという巨大プロジェクトです。国際コンペで我々が提案したのは、この研究拠点を、個性ある歴史的な街並みをモチーフに、12の街として再構築し、緑と水の中につなげて広大な研究開発コミュニティを創り出すという構想でした。This massive project for China’s leading IT company Huawei is a large-scale R&D center employing 25,000 people with a total above-ground floor area of 650,000 square meters spread over a beautiful 150-hectare lakeside site. The winning scheme proposed by Nikken Sekkei dur-ing an international competition features reconstructions of twelve clusters using design concepts drawn from the unique characteristics of historical European towns. The clusters are connected by waterways and landscaping.深圳市Shenzhen香港市Hong Kong東莞市Dongguan恵州市Huizhou広州市Guangzhou華為松山湖プロジェクトHuawei Songshan Lake Xiliubeipo Village珠江Pearl River なぜ最先端研究所のために歴史的街並みを再構築するのか?アメリカ西海岸のITジャイアントが展開する、クールで楽しい内部空間を中心とした環境づくりとは対極のワークプレイスの環境づくりを目指しました。 歴史的街並みは、意図してつくれない自然発生的・偶発的な要素を有し、それが個性や多様性となります。そのプロセスには長い歳月がかかり、さらに街に深みが付加されます。歴史的な街を参考とし、街路などの偶発的要素を再構築することにより、個性的で、多様性があり、豊かな街並みを短期間に創り出せる。この信念のもと、外部空間からワークプレイスを豊かにしようと試みました。 また、歴史的街並みと同様の深みを外部空間に与えるために、現代的な技術を取り込みつつ、本物の材料を本来の厚さで使うことにこだわり、組積造の石や煉瓦を積むことから自然と出てくる力強さを大切にしました。 結果として、無味乾燥となりがちな巨大な研究開発センターに潤いを与えることができ、厳しい研究開発競争に従事する研究者たちが、日中あるいは夕刻に街並みの中を散策しながら談笑する風景をつくり上げることができました。010kmS=1:1,200,000 |162020 SUMMER43Feature | WORKS

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る