Public Space(抜粋版)
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この本は、みなさんが普段何気なく使っている「パブリックスペース」についてもう一度考えてみるきっかけをつくりたい、という思いから生まれました。なぜならパブリックスペースについて考えることが、私たちの暮らしや社会との関わり方に深くつながると思うからです。そして、パブリックスペースがこれから成熟期を迎える私たちの社会に変革をもたらすカギになる可能性があるからです。私たちは、パブリックスペースを考える方法として、「誰が」「どんなことをしたいか」、そしてそのためには「何が必要か」というストーリーを想像することが大切だと思っています。したがって、常にロールプレイのように、時には実在の「誰か」を思い浮かべながら、想像してみることから始めています。この本は完璧なものではありません。それは想像するストーリーに正解があるわけではないからです。それに、私たちの想像力が及んでいない大切なこともきっとたくさんあるからです。それでも本書を通して、まずは想像してみて、そして、「パブリックスペースにはそんな良さもあったんですね。」と感じてもらったり、「実はこうしてみたらいいんじゃない?」とストーリーを広げてもらったりするとうれしく思います。1

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