Amity with Environment 2006 From Town to Building March, 2006
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はじめに地球資源が有限であること地球環境の温暖化の深刻さこれらへの認識は高まっています。しかし、膨大な資源やエネルギーの消費が大きく軽減される兆しは、まだ見られません。最近、京都議定書の目標達成へ向けた「チーム・マイナス6%」運動のような企業連携や地域連携による「面」スケールの環境改善・温暖化防止活動が展開されつつあります。この動向は、技術発展の閉塞状況を大きくブレークスルーする意味でも今後の技術発展を目指す意味でも示唆深い動きです。企業や業界による社会的責任(CSR)を履行するさまざまな運動がマクロに取り組まれつつある一方健康的で持続可能なライフスタイル(LOHAS)を確保するというミクロの立場からの社会の良識も広まりつつあります。私たち日建設計は環境に親しむ話『環境親話』(1992年)『続・環境親話』(1997年)の刊行を重ねて環境親和をテーマとする多くの技術開発提言を社会に示してきました。この『環境親話2006』では「面から点へ」、「まちから建築へ」と視座を据えてわが社の取り組みの最新の成果を紹介します。

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