2■バイオフィリックデザインのアプローチ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■10阿蘇に降った雨水は毛細血管のように人々の生活を潤しながら有明海に注ぎ込む熊本には阿蘇湧水群、鍋ケ滝、菊池渓谷、江津湖や水前寺公園など特徴的な水辺が点在し、「水の国熊本」と呼ばれる所以となっている阿蘇湧水群をモチーフとしたホテル中庭水盤からはじまる水の流れ伏流水が地上に出てきた滝を表現しているガラスの壁泉鍋ケ滝白川水源自然な水際を感じる滝の上池阿蘇・熊本の雄大な水の流れが生み出す風景を参照し、デザインとして昇華する9F のホテルの中庭には阿蘇湧水群をモチーフとした水盤があり、水の流れはここから始まります。8F から1F にかけては商業施設の中にガラスを伝う滝や石壁を伝う滝が3つあります。それらは阿蘇の中腹にある伏流水が地上に出てきた滝を表現しています。この水は見え隠れしながら最終的に高さ10mの滝に流れ込み、商業施設の顔となる印象的な風景をつくりだしています。さらに建物外の駅前広場や街の中にも水景施設が点在しており、熊本の水循環の物語は街へと続いていきます。阿蘇から有明海につながる地形構造と水の流れが生み出すランドスケープ
元のページ ../index.html#10