NIKKEN BIOPHILIC DESIGN BOOK vol.1 JR 熊本駅ビル
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音3バイオフィリックデザインの効果26メインとなる水景は熊本の名所である鍋ヶ滝をモチーフとした落差約10m、幅10mの滝です。この滝により建物内には滝の音と気流が発生します。屋内空間において高さ10mの滝のダイナミックさを損なわず、かつ室内環境として心地よい音環境としてデザインされています。現地フィールドワークから得られた許容最大値を70dBと設定し、通過空間の目標騒音レベル=65dB以下、店舗内空間の目標騒音レベル=58dB以下とすることで目標を定めました。その目標に対し、滝の落とし口に緩衝材を設置することで約10dB、室内側に吸音材を適切に配置することでさらに約5dB程度滝の音を抑制できることを実験とシミュレーションにより確認し、滝の音の大きさを適切に制御する計画としています。滝の音が、壁面の素材や植物の吸音により制御されたことにより、来訪者が心地よく過ごせる環境音として吹き抜け空間の各所で変化のある音のシークエンスを楽しめる体験を可能としました。音環境シミュレーションのデザインのデザイン滝音の環境音を活かしたサウンドスケープ滝音の環境音を活かしたサウンドスケープ滝音の環境音を活かしたサウンドスケープ高さ10mの滝のダイナミックさと室内環境として心地よい音環境デザイン滝の音のシークエンスを取り入れた立体庭園のサウンドスケープ

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