11( zH/2)s/m数指ルトクペスーワパ29100.10.010.0010.00010.0010.010.1y = 0.0048x-1.1241Fの滝からの近くではきもちのよい風を感じることができます。その滝から生まれる風のスペクトル特性(風速の強さを周波数に分解したときの、各周波数での成分の大きさ)は、自然の風の特性と呼ばれる「1/fゆらぎ」に近い特性を持っていることがわかりました。自然の風は単純な機械的リズムの風よりも好まれやすいことが知られており、熊本駅ビルの滝もショッピングを楽しみながら自然の風を感じることのできる環境となっています。19ページのフロア別環境要素の魅力度調査でみたように、特に1階において滝からの風と滝の水景に魅力を感じる人の割合が高く、滝から生まれる自然の風とその水景が多くの施設利用者に好まれていることが分かります。自然の風の特徴である「1/fゆらぎ」をもつJR熊本駅ビルの滝が、下の文献2でみる「自然風の選好性の高さ」につながったことが期待されます。水景は居住者をリラックスさせて、明るく陽気な気分にさせることが明らかになっています。また、滝の近くは風を感じることができます。自然の風は、機械的なリズムの風と比較して熱的な快適性が高く好まれやすいことが知られています。最上階のガラス壁泉を通して内部空間に自然光が降り注ぐ「JR熊本駅ビル」における風の特性文献1文献2文献3自然の風の特性周波数 Hz安久 正紘, 寺町 康昌, 山中 一雄, 住谷 正夫, ゆらぎ現象の工学的応用について, 応用物理, 1992, 61 巻, 7 号, p. 690-697, 公開日 2009/02/05, Online ISSN 2188-2290, Print ISSN 0369-8009, https://doi.org/10.11470/oubutsu1932.61.690文献1.Sun-Nam Park, Hyun-Ju Jo, “Physiological and Psychological Effects of Exposure to Artificial Waterfalls in Green Space Planning”, Journal of Environmental Science International, 2016.文献2.Carolina Buonocore, Renata De Vecchi, Roberto Lamberts, Saulo Güths, “From characterisation to evaluation: A review of dynamic and non-uniform airflows in thermal comfort studies”, Building and Environment, 2021.文献3.安久 正紘, 寺町 康昌, 山中 一雄, 住谷 正夫, ゆらぎ現象の工学的応用について, 応用物理, 1992, 61 巻, 7 号, p. 690-697, 公開日 2009/02/05, Online ISSN 2188-2290, Print ISSN 0369-8009, https://doi.org/10.11470/oubutsu1932.61.690「JR熊本駅ビル」の風風・水に期待される効果熊本駅ビルの滝から生まれる風の特性は自然の風に近い多くの施設利用者が滝からの風を魅力に感じている人をリラックスさせる、ゆらぎのある自然に近い風がうまれている水景はリラックスさせ気分を明るくする水景要素のある空間では、血圧と唾液アミラーゼ濃度を低下させ、居住者をリラックスさせます。また明るく・陽気な基部にさせることがアンケートにより明らかになっています。水景要素がユーザーの気分状態を改善し、健康を増進する可能性があることが示されています。自然の風を好む人が多い被験者実験により、ダイナミックで予測不可能な気流(≒自然の風に近い)は、一定のパターンの気流(正弦波)と比較して、熱的快適性や選好性の評価が優れていることを示しています。自然の風のゆらぎは1/f特性がみられるゆらぎを特徴づける量の一つとしてゆらぎのパワースペクトルがあります。人間が自然と感じらえるゆらぎ(例えば、小川のせせらぎや野鳥の鳴き声など)は、パワースペクトルが、周波数fに対して、逆数(1/fゆらぎ)となっていることが知られており、自然の風の風速もその特性がみられることが指摘されています。水景はリラックス効果が期待される
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