NIKKEN BIOPHILIC DESIGN BOOK vol.1 JR 熊本駅ビル
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786「人は自然とのつながりを求める本能的欲求がある」という概念は、人類が誕生して数十万年の間自然の中に身をおいて過ごしてきたことからも必然的な考えといえます。豊かな自然の中に身をおくことで人々はリフレッシュされ、健康や幸せを得られることは多くの研究から明らかになってきています。これら自然が人に与える良い影響を都市や建築に取り込む「バイオフィリックデザイン」の動きが世界で注目されつつあります。本書は、自然を建築に取り込んだバイオフィリックデザインの一例としてJR 熊本駅ビルプロジェクトを通して、その設計プロセスと効果について客観的に可視化しわかりやすくまとめたものです。建築の環境価値を定量的に評価した本書が、建築にかかわるすべての人にとってWell-being に寄与するこれからの環境建築について考えるきっかけとなり、今後バイオフィリックデザインがより多く普及していくことを期待しています。日建設計が考えるバイオフィリックのデザインのアプローチ 自然との共生をテーマとしたまちづくりの 中核施設「JR熊本駅ビル」阿蘇から有明海につながる地形構造と水の流れが生み出すランドスケープ 内外一体となって建築に統合されたバイオフィリック空間 バイオフィリックデザインが生む主要な三つの効果 「JR熊本駅ビル」にみるバイオフィリックデザインの効果 「緑」のデザイン 「光」のデザイン 「音」のデザイン 「風」のデザイン 1.序章|バイオフィリックデザインとは 2.バイオフィリックデザインのアプローチ 3.バイオフィリックデザインの効果 新たな価値を創出するこれからの環境建築14本書の狙い目次

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