みどり:植栽による緑化だけでなく、地域の自然に根差したパブリックスペースを総称して表す言葉として定義※国土地理院データより加工して作成地球温暖化が加速度的に進み、自然災害や生物多様性の衰退、パンデミックによる健康被害など、予測不可能なリスクに私たちは振り回され続けています。高度経済成長期の人間の経済活動が地球環境や地域社会に与えてきた様々な歪みを正していくために、人間が自然との向き合い方を見直すべき今、都市の専門家である私たちは何をすべきなのでしょうか?日建設計では、都市や地域の建築やパブリックスペース、インフラの計画やデザイン、マネジメントのプロジェクトにおいて、都市×土木×ランドスケープ×建築が一体となった、自然の力に基づく課題解決(Nature Based Solution)を軸にしたアプローチをこれまで以上に積極的に取り入れていく必要があると考えています。そのために、日建設計と日建設計総合研究所のランドスケープアーキテクト、都市プランナー・デザイナー、シビルエンジニア、研究員は、領域横断型の環境デザインの専門家集団としての強みを活かし、都市生活者が自然とのかかわりを取り戻すための「みどりの復興(グリーンリカバリー)」というテーマのもと以下の3つの目標を立て、Nikken Green Initiative(以下NGI)と題した研究を開始しました。都市と地域のデザインを通してみどりを身近な暮らしに取り戻す
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