3 INDEX67雨水貯留タンクレインガーデンダイアグラム表面排水は極力レインガーデンに排水されるように排水勾配を設定し、レインガーデンで受けきれない雨水は溝を通して雨水貯留槽に排水するようにしました。これらの浸透と貯留による雨水流出抑制能力は91m3/hと推定されます。レインガーデンや貯留施設により確保した雨水を災害用トイレに活用し、手押しポンプが防災のアイコンとなり、熊本の湧水のある環境をイメージするよう計画しました。湿性地に適した植栽計画貯留浸透マス植栽基盤・舗装材からの蒸発散によるクールダウン路面勾配による雨水排水集約浸透管、貯留浸透マスによる下水への雨水流出抑制「くまもと街なか広場+サクラマチクマモト」は建築と土木が融合した地方創生のモデルとなる公共空間のリノベーション事業です。既存のバスターミナルをリニューアルするにあたり、隣接する道路を廃道にすることで、利活用の制限を取り払い使いやすい人のための広場としてデザインされています。敷地は熊本城につづく前庭的な場所に位置し、官民一体で「熊本城と庭つづき『まちの大広間』」をコンセプトとしています。建築屋上と公園が豊かなみどり空間でつながり、様々なみどりの効果が生み出されています。地上部では表面排水は極力レインガーデンに流れるように設計され、雨水の地下浸透を図っています。みどりは地上部の花畑公園の既存樹から、プロムナードを通じて建築屋上部分に階層的につながり、官民一体で温熱環境の改善や樹木による空気の浄化やCO2固定などに貢献しています。雨水貯留タンクと手押しポンプ手押しポンプ中高木95種約700本(サクラマチクマモト含)レインガーデンによる雨水流出抑制官民一体となってつながるグリーンインフラの創出 くまもと街なか広場+サクラマチクマモト
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