移動・インフラ課題市民参加FUTURE COLLECTIVES9概要地域における移動やインフラの課題は深刻化している。政府も、移動は教育・医療・福祉・娯楽・子育て・学校・防災・観光・物流など様々な分野につながっており、このような地域の基盤が崩れるときわめて大きな影響があるとしている。その一方で、住民の声としてまだまだ多いのは「今はまだ困っていない」「人が減っているから仕方ない」といった現状への満足や諦めだった。Community Driveプロジェクトでは子育て世代・若者・高齢者・行政職員・事業者の様々な立場から生活や移動の課題を集めて可視化し、「こうしたら変えられるかも」というアイデアや「こんなことを既にやっている」という実践事例をみんなで共有するところから、自分たちの生活環境を考える対話の機会をつくっている。ステークホルダー• 子育て世代、若者、高齢者などの地域住民• 行政職員• 地域交通事業者• 地域に根ざした企業• 社会福祉協議会から派生した福祉分野の団体• 課題の可視化を行うシンクタンク• 記者・住民の参加を促すPRの専門家• デザイナー• 国土交通省 など並行して、その地域のインフラや公共交通の維持にかかっているコストの試算や、「移動資源」と呼んでいる住民の車・タクシーやバス・電車やトラックなど事業車両・公用車などの台数、それらの維持費やルートの定量化を行うことで、どんな可能性があるかを考える土台となるデータを収集。可視化した課題やデータを元にまずは10年後に向けた地域のありたい姿と生活を考えていくプロセスとツールを開発していこうとしている。どうすれば、地域のこれからを立場を超えたみんなで考え、今ある資源を活かした移動やインフラのしくみをつくれるか?
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