PYNT BOOK Vol.1
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地域経営社員の共創プラットフォームFUTURE COLLECTIVES11概要2023年に日建グループが立ち上げた「地方創生サロン」は、地域の創生と共創を考える社内プラットフォームである。この取り組みは、地域が抱える課題に対して、建築・都市分野で培った専門的知見と、社員一人ひとりの経験や趣味などの幅広いリソースを掛け合わせることで、新たな解決策を生み出すことを目的としている。ステークホルダー• 意志を持ち主体的に地域に関わる日建グループ社員• 活動したいと思っている日建グループ社員• 課題を抱える地域の当事者• すでに地域で活動している実践者や専門家 など「地方創生サロン」は、社員が自主的に地域とつながり、課題解決に向けた対話やアイデアの共有を行う場として機能している。まちづくり活動の支援や地域でのワークショップのデザイン、地域で活躍する社員によるイベントの開催など具体的な取り組みを進めることで、地域と社員双方にとって持続可能な関係を築いている。これにより、単なる課題解決にとどまらず、地域の自治力を支える新しい仕組みづくりを目指している。現在、歴史を踏まえたまちづくりや復興、気候変動への対応をテーマに、地域の当事者とともに具体的なアクションを模索している。これらの取り組みは、社員の専門性と地域のニーズを融合させることで、地域共創型のまちづくりのモデルを提示する試みでもある。どうすれば、社員の専門性と地域のニーズを融合し、自治力を支えるまちを共創できるか?

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