PYNT BOOK Vol.1
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INTERVIEW21が生成されるために適切な状況をつくること。PYNTを訪れる人たちが自然につながり、つなぎ合わせたりしながら、新しい価値をつくるための土台をつくっています。 やっていることは大きく2つ。1つは、日建設計社内のコミュニケーションを活性化させていくこと。私が所属するMIRAI-INSTITUTEではこれまで企業が運営する施設を支援させていただく、つまり本社とは別の場所で活動することが基本で、PYNTのように日建設計の本社内にある場に関わるのは初めてでした。なので、社外の方だけでなく社内の方たちのコミュニケーションにまで入ることは、私たちにとって新鮮でもありチャレンジでもあります。 まずはPYNTへ来ていただいた社員さんに対して声をかけ、その人のことを知り、またPYNTに来てもらうためにはどうしたらいいか? またはどうやってその人のことを知っていきもっとPYNTに巻き込んでいけるか?ということを考えています。もう1つは、共創の6ステップ(※P14参照)のうち、STEP1「MEET:出会う」とSTEP2「CROSS:お互いを知る/つなぐ」に対するアクションです。その人がどんな人で、何に興味があるのか、どんな専門性をお持ちなのかを理解したPYNT“チーム”が耕し、コミュニティからつなぐバトンMIRAI INSTITUTE株式会社コミュニティオーガナイザー日建設計 イノベーションセンター日建設計 イノベーションセンター─コミュニティ・マネージャーという役割はよく耳にしますが、コミュニティ・オーガナイザー(以下、CO)は聞き馴染みがありません。石橋さん率いるCOチームはPYNTでどのような仕事をしているのでしょうか?石橋萌 通常コミュニティ・マネージャーというと、場や組織の状態を管理し、コミュニケーションを促進させるための役割です。一方で、私たちが行っているのは良いコミュニティ PYNTの運営は、日建設計イノベーションデザインセンターを主体にしながら、日建設計の外から関わり常駐する「コミュニティ・オーガナイザー(以下CO)」と行っています。COは、まるで元々の知り合いのような、けれども馴れ馴れしくない絶妙な距離感で、PYNTを訪れる人たちにカウンターから話しかけてくれます。彼ら・彼女らの仕事は、良い雰囲気をつくることから、新しい価値が生まれるプロジェクトの芽を育むために、コミュニティの土壌を作ること。PYNTチームはどのようなことを考えて、日々コミュニケーションを取り、価値創造へとつなげているのか? チーム3名でお話ししました。吉備 友理恵横山 明日香石橋 萌PYNT“チーム”が耕し、コミュニティからつなぐバトン

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