KEEP GROWING─PYNTができて約2年。コミュニティの観点で、オープン当初からどのような変化が起きていますか?24生まれているのだと思います。 外の方にとって、PYNTはアクセスが良い場所でもなければ、ワークスペースとして使いやすいわけでもない。にも関わらず、PYNTを好きで、能動的に何かを求めている人が日々来てくれています。そういうときに、COチームが手を繋いでくれて、前向きなコミュニケーションをしてくれるからこそ、次のステップへとつながる良いコミュニティが育まれているのだと思います。吉備 誰に対してもいつも笑顔で挨拶をしてくれて、たとえ雑談であっても決して忙しそうな素振りもせずカジュアルに接してくれる。ときには一歩踏み込んで人を紹介することもあるし、メンバーの悩み相談にも乗ってくれる。 そんな萌さんたちの行動すべてが「まちの未来に新しい選択肢をつくる」共創プラットフォーム・PYNTの土台づくりにつながっています。今後人や拠点が増えていくうえで課題もたくさんありますが、チームや役割の垣根を超えて一緒にPYNTを盛り上げていきたいですね。広がり続けるPYNTコミュニティ吉備 友理恵(写真・左)日建設計 イノベーションセンター。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。マルチステークホルダーの共創、場を通じたイノベーションについて研究・実践を行う。共創を概念ではなく誰もが取り組めるものにするためのツール「パーパスモデル」を考案し、書籍化。現在は、日建設計にて共創の場「PYNT(ピント)」を企画運営し、社会課題に向き合う共創プロジェクトのインキュベーションに取り組む。横山 明日香(写真・中央)日建設計 イノベーションデザインセンター。京都工芸繊維大学・同大学院の仲隆介研究室にて、ワークプレイスについて研究。2017年に日建設計に入社し、2021年から現職。現在はPYNTの企画運営に携わりながら、社内外のイノベーション創出の支援やそれに関わるプロジェクトに取り組む。石橋 萌(写真・右)ワーキングコミュニティ「MIDORI.so」を運営するMIRAI INSTITUTE株式会社 委託事業担当。コミュニティオーガナイザーとして、他社が運営するワークスペースの「仕込み」とコミュニティの「醸し」のお手伝いをするほか、地域活性化企業人として、檜原村の関係人口創出に取り組む。石橋 PYNTで「やりたいことができるんだ」と思ってくださる人数は確実に増えていると感じています。日頃の挨拶はもちろん、もう一歩踏み込んで「こんなことできるかな」とか「こんなこと考えてみたんだけど」といった声をかけてもらうことが増えました。吉備 主体者が増えた、ということですよね。展示やイベントも最初は私たちが走り回っていましたが、いまやイベントは約週1回ペースで開催、かつ持ち込み企画や社内開催のもので私たちが企画する必要がなくなっているのはすごいことだと思います。横山 一歩引いて見ると、「PYNTらしい状況」ができたと言えるかも知れません。いつ来ても賑わっていて、常に変化しつづけている。いつも同じ人たちが集まる場だったら起きにくいことが、日々色々な人が行き交いながらさまざまなフェーズのプロジェクトが進んでいるPYNTだからこそ
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