Sustainability Report 2021
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5公園と商業施設が融合したMIYASHITA PARKで、ここにしかないパブリックスペースを実現しました有明体操競技場では、世界中から来る人々を木で包みこむ競技場を実現しましたスーパーエコスクールの瑞浪北中学校は、国内の学校施設で初めてZEB実績※を達成しました6割エネルギー削減を実現した京都駅ビル改修は、ASHRAE*の最優秀賞を受賞しましたグッドデザイン賞/商業のための建築・空間・インテリアMIYASHITA PARK渋谷区の宮下公園を、商業施設と一体的に再整備を行ったプロジェクトです。日建設計は、公園・商業・ホテルが融合した前例のないパブリックスペースを創出するために、立体都市公園制度の活用や都市計画変更などの枠組みづくりから取り組みました。特徴的な緑のキャノピーや道路上のブリッジ、公園内のホテルや風通しの良い商業空間は、官民が連携して事業を行う制度設計や事業スキームを含めた「プロジェクトデザイン」によるものです。渋谷の新しい賑わいと憩いの空間となったMIYASHITA PARKは、様々なメディアにも取り上げられました。ウッドデザイン賞/最優秀賞受賞(農林水産大臣賞)木材利用優良施設コンクール/環境大臣賞有明体操競技場有明体操競技場は2021年に予定されている国際大会の競技会場として整備され、大会後は仮設の客席等を撤去し、一部改修したあとに展示場として利用される施設です。最大の特徴は木を多用していることです。90m近くにおよぶ大スパンの屋根架構も木を構造体として用いています。外装、観客席、外構など各所にも、樹種に応じた強度、熱性能、比重などの特性を考慮しながら、適材適所の木材利用を追求しました。これはかつて貯木場であった本敷地の記憶を表出したものです。世界各国から来る人々に、日本の木の文化を感じてもらいたいと考えました。net Zero Energy Building(ZEB)達成瑞浪市立瑞浪北中学校文部科学省のスーパーエコスクール実証事業に認証されている瑞浪市立瑞浪北中学校(2019年4月開校)が、2019年9月から2020年8月までの1年間で、建物のエネルギー消費量が正味ゼロであるnet Zero Energy Building(以下、ZEB)を達成しました。これは、新築のスーパーエコスクール初であると同時に、国内学校施設(幼稚園を除く)で初めてとなります。環境教育による生徒や先生らによるエコ活動と、再生可能エネルギー等による創エネおよび省エネ技術を備えた学校建築が一体となって達成されたものです。※当社調べASHRAE Technology AWARD/First Place京都駅ビル 熱源・空調設備省エネ改修 京都駅ビルは京都市で最もエネルギー消費が多いビルでした。環境モデル都市・京都を代表するビルに生まれ変わるため、空調熱源を主体とした省エネルギー改修を行い、改修部分において約60%、建物全体として約30%のエネルギーを削減できました。大幅な省エネルギーを行うため、日本で初めて、調査、設計、施工、運用までを含む、フルスペックのコミッショニングプロセスを導入し、クライアント、コミッショニング管理チーム、設計者、監理者、施工者、運転管理者、全ての関係者の知恵を結集できたことが、この成果につながりました。※ASHRAE Technology Award:空調に関する世界最大のアメリカの学会であるASHRAE(アシュレイ)が毎年実施している国際的表彰制度

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