サスティナブルレポート2023
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ABW(Activity Based Working)に相応しいワークプレイスを実現しました第20回環境設備デザイン賞/優秀賞キッコーマン中央研究所五感・時間・季節のうつろいとゆらぎが感じられ、楽しく働くことができる空間として計画した研究所です。1階に実験エリア、2階にオフィス等のオープンスペースというシンプルな構成で、ワンルームに近い空間でアクティビティが見え隠れし、外装や屋根面から自然光・風・周辺の風景を取り入れています。床吹出し・手摺壁吸込み空調と自然換気、サーカディアン制御照明と自然採光、内装仕上げやフロア高低差等による音環境の制御など、様々な手法を組み合わせ、自然に近い時間ごとの変化や場所ごとに違いがある環境を作り出しました。多様なアクティビティと嗜好に応じて、研究者が環境や空間を選択できるワークプレイスです。建物内外に水と緑が連続するバイオフィリックデザインを取り入れました国産杉CLTを構造と内装材として使用しダイナミックかつ洗練された学びの空間を生み出しました100年先に紡ぐ「熊本城と庭つづき」城下町の風景を継承しました環境関連の受賞・認証実績Biophilic Design Award 2022 AWARD/1stplaceMIPIM Asia Awards 2022 Best Retail Development/SILVER屋上・壁面緑化技術コンクール/国土交通大臣賞JR熊本駅ビルJR熊本駅ビルは、豊かな自然に恵まれた熊本の陸の玄関口である熊本駅前の商業施設です。本物の水と緑を取り込み、自然と商業空間が融合した立体庭園を施設の目玉としています。ランドスケープや環境デザインチーム等、日建設計の様々な専門分野が協働し、建物内にリアルな自然を再現することを目指しました。照度環境分析や育成環境試験を踏まえ在来種を積極的に活⽤し、人々が日常生活の中で自然との触れ合いを実感できるようなデザインを追求しています。ウッドデザイン賞/奨励賞昭和学院小学校ウエスト館既存校舎との連絡レベル及び風致地区における高さ制限を考慮し、階高・建築高さを最小化しながら天井高さを最大限確保するため「CLT2方向フラットスラブ」を採⽤しました。また、CLTを構造材に使⽤することにより建設時のLCAはRC造と比較し約30%程度削減しています。CLTをあらわしとし、木育サインを施す等、木の表情や質感を感じられる工夫を施し、生徒自ら環境について考え交流を生む空間づくりを実現させました。第9回みどりの社会貢献賞 MIPIM Asia Awards 2022 Best Urban Regeneration Project / Bronzeサクラマチクマモト・サクラマチガーデン かつて細川家の「陽春庭」があった花畑公園・花畑広場・広小路を含む地区に、大規模複合再開発及びオープンスペースの両計画を一体に取組みました。地上約30メートルに配置された再開発施設の屋上庭園は、現代では地上レベルから見ることのできなかった熊本城の景観を再構築し「熊本城と庭つづき」となる風景をつくりだしています。雛壇状の低層部は、オープンスペースと一体となる都市デザインを展開し、城下町の風景を未来に繋ぐことを意図しています。4

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