サスティナブルレポート2023
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第16回日本ファシリティマネジメント大賞奨励賞ダイヤゲート池袋 BIM活用の設備機器管理支援ツール開発竣工後のBIM活⽤に焦点を当て、BIMソフトと広く普及している汎⽤ソフトのみで、施設管理に役立つ設備機器管理支援ツールを開発しました。竣工図や機器納入仕様書のPDFをリンクし、BIMの3Dデータとの連携を⾏うことで、運⽤段階でも活⽤できるツールとしています。操作性がよく、シンプルで見やすいインターフェースを安価に構築しています。ビル管理業務の基本的な作業である4つの機能(①機器を探す、②系統の確認、③影響範囲の確認、④報告書の作成)に特化し、ツールと無料のビューワーソフトを取り込んだパソコンやタブレット端末を使えば、だれでも場所を問わずに使え、遠隔からでも関係者と情報共有ができます。第10回空気調和・衛生工学会特別賞/リニューアル賞スーパーコンピュータ「富岳」に向けた設備増強改修スーパーコンピュータ「富岳」は「京」の後継機として、2021年3月に共⽤が開始されました。本計画は、「京」を支えた施設と冷却設備を「富岳」のために増強改修するものでしたが、発熱負荷変動を始めとして両計算機は特徴が大きく異なるため、冷却システム自体の見直しから必要となりました。約3か月という短期間での「富岳」への切替えが完了できたこと、竣工後の運⽤調整も合わせて「富岳」が安定運⽤できたこと、優れたエネルギー効率性を確認できたこと、なにより、四期連続の計算速度世界一達成など「富岳」がその性能を最大限発揮できたことなど、大きな成果を挙日本建築防災協会理事長賞・耐震改修優秀建築賞新宿住友ビル1974年竣工の日本初の高さ200mを超える超高層ビルのリノベーションプロジェクトです。⾏政手続きを綿密に組み立て、幾多の技術的な課題を乗り越えて、長周期地震動対応と耐震性向上を目的とした既存超高層ビルの制振補強と、平時の賑わい創出と有事の防災機能としての役割をもつ全天候型アトリウムの新設を、ビルを使いながらの改修により実現しています。日本鋼構造協会業績表彰第32回BELCA賞 ベストリフォーム部門名古屋テレビ塔免震改修の設計と施工 2011年7月のデジタル放送化に伴い、集約電波塔としての役割を終えたテレビ塔を商業施設としての再生と更なる魅⼒向上を図ったリノベーションです。⽤途変更に伴い塔体の基礎免震による構造安全性、耐火・避難の安全性を向上させる遵法化を⾏いました。塔の魅⼒となっている足もとの開放性と外観を出来る限り変えず、既存内装を残す計画としています。同時に⾏われる、久屋大通公園のパークPFI事業との連携により、名古屋栄の新しいシンボルとなっています。5BIMを活用し施設管理に役立つ設備機器管理支援ツールを開発しました世界最高水準スーパーコンピュータ「富岳」を支える設備システムを構築しました付加日本初の高さ200mを超える築50年の超高層ビルでリノベーションしました日本初の鉄塔の基礎免震レトロフィットにより街のシンボルを守りました

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