Sustainability Report 2024 ja
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MIPIM Asia Awards Best Office & Business Project SilverHD Hyundai Global R&D Center「CUBE」「VOID」「GRID」の3つの概念で実現されたHD Hyundai Global R&D Centerは、90m四方の象徴的なCUBE形状のデザインで構成されており、体積あたりの表面積が小さいことによる熱負荷低減と4.5mGRIDのアウトフレームの日射遮蔽によりペリメーターゾーンの環境性能を向上させています。建物中央部の巨大なVOID空間によりコミュニケーションを誘発し、太陽光と風の道として照明および空調によるエネルギー使⽤を節減します。韓国の伝統であるオンドルの思想を取り入れ、執務室のGRID天井には放射冷暖房+チルドビームを組み込み、空調ドラフトによる不快感のない快適な温熱環境を構築しました。空気調和・衛生工学会賞 技術賞・建築設備部門カーボンニュートラル賞 カーボンニュートラル賞(近畿支部)京都市役所分庁舎地産エネルギーの活⽤と、景観と調和する環境配慮技術の2つを融合させ、京都ならではのZEBの実現を指向しました。地元産の木材・地下水熱を活⽤した熱源システムと、空調ダクトスペースが不要となる放射空調を組み合わせ、京都の厳しい景観規制(高さ規制)をクリアしつつ、エネルギー効率が高いシステムを構築しました。令和2年度一次エネルギー消費量はH28年省エネ基準比68%減(397 MJ/㎡/年・コンセント除く)となり、実績ベースでZEB readyを達成しました。ウッドシティTOKYOモデル建築賞 奨励賞渋谷区立北谷公園渋谷区に所在する公園の、「木」をキーマテリアルとしたリニューアル計画です。公園の指定管理にも参画し、様々な主体が公園を自由に使える地域に根ざした場づくりを目指しました。設計段階からイベント等の開催しやすさに配慮し、木外装を外し木質の屋台への転⽤等を考えました。街の人自らが木の外装を組み替えて公園空間を作りかえることができます。木に親しむことができ、木材の多様な活⽤アイデアが示され、防災等を含め可能性が広がる点が評価されました。空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞 早稲田大学本庄高等学院体育館 山ひとつが校地という大自然の中に建つ高校体育館のプロジェクトです。アリーナを包むコンクリートダブルスキンは、上下左右に丸孔開口を有し、空気、熱、光、音、人がダブルスキン内部を巡りながら、アリーナの環境を制御します。そこには高い断熱性と大きな熱容量という特徴が生まれ、ナイトパージや自然換気による躯体蓄冷と、冷暖房運転の短縮化により、省エネルギーに寄与します。長寿命・高耐久のコンクリートを使って、コンクリートだからこそできる意匠・構造・設備の統合デザインを実現しました。CUBE, VOID, GRIDでR&Dオフィスをデザインしました京都の景観と調和する環境配慮技術と地産エネルギーの活用でサステナブル庁舎を実現しましたイベント屋台等に組換えできる木外装により公園空間の活用の可能性を広げました環境を制御するコンクリートダブルスキンにより意匠・構造・設備のデザインを融合させました環境関連の受賞・認証実績4

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