キッコーマン中央研究所

千葉県, 日本

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環境と街の歴史を繋いでいく研究所

キッコーマンの研究所の建替計画である。200年以上前から千葉県野田市で醤油づくりが行われ、十数の家族が集まった醸造組合が形成されたことから発展し、現在のキッコーマンに至る。その歴史を映すかのような、伝統的な街並みが敷地周辺には点在している。一方で、キッコーマンの旧研究所は築60年以上のコンクリート造の閉鎖的な建物であった。人間の五感で味わう醤油や食品の研究には、かつての醤油蔵の自然と連続した環境のように、季節、時間、五感の変化が感じられる空間が必要と感じた。実際に施主からも、自然のうつろいが感じられ、研究者が楽しく働ける環境が求められた。そこで、敷地周辺に残る醤油づくりにかかわる伝統景観にヒントを得ながら、それらを継承してゆくデザインを模索した。街路と細い路地がつながり、複数の長屋が集まって醸造所や商店、住宅の機能が連続し、その間には中庭的な空間が点在していた。これらの空間性を参照する中で、水平的な広がりを持つ建築であるべきと考え、10,000㎡近くある建物を思い切って2階建てに抑えた。1階に実験エリア、2階にオフィスなどオープンスペースというシンプルな構成である。
建築主 キッコーマン中央研究所
所在 千葉県野田市
敷地面積 16,960 m²
延べ面積 11,707 m²
最高高さ GL+12.98 m
竣工年 2019
備考 設計 :日建設計(基本設計・デザイン監修)、鹿島建設(実施設計)
施工:鹿島建設

雁光舎(野田東徳)

雁光舎(野田東徳)

雁光舎(野田東徳)

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