Cool City
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都市化による環境問題にエンジニアリング力で取り組む
都市化に起因する環境問題は、ヒートアイランド、ビル風、などが挙げられるが、これらの現象は、CFD等のシミュレーションを使って、その影響を詳細に予測することができるようになった。環境への影響を予測し、その対策を工学理論に基づいたエンジニアリング力を駆使して検討することにより、効果的な対策を実施することができる。 例えば、複数の高層建物を含む街区開発では、周辺地域も含めた風洞実験やシミュレーションにより街区内の風環境の把握を行い、強風域については、建物形状の変更や緑の配置等の対策を検討する。さらに細かなシミュレーションにより対策前後の効果検証を行い、従来よりもより正確に、より効果的に対策を実施することができる。
パブリック空間のアメニティを「風」「空気」「水」「光」を使ってデザインする
成熟した都市の要素の一つとして、多様な価値を持つパブリックスペースの創出が求められている。そして、このようなパブリックスペースは、屋外もしくは半屋外に設けられることが多いため、光・温熱環境の調整は、屋内で使われている人工照明や、エアコンではなく、できるだけ自然エネルギーを使って対処することが求められる。パブリックスペースの用途に合わせて、「風」「空気」「水」「光」を複合的に組み合わせたトータルデザインにより、高質なパブリックスペースを創りたいと考えている。
Microclimate Design in Cool City
屋外でも涼感を得ることができる手法を活用し、Cool Cityにおけるパブリックスペースの在り方を提案する。
日陰による日射コントロール、そよ風を導く装置、ミストによる気化熱の利用など、屋外環境に適した技術を用いて、自然と人が集うパブリックスペースを創出する。
日陰による日射コントロール、そよ風を導く装置、ミストによる気化熱の利用など、屋外環境に適した技術を用いて、自然と人が集うパブリックスペースを創出する。
不織布の汲み上げ性能の可視化。赤色が汲み上げによる含水率上昇個所。
屋外環境への適用イメージ。表面温度低下による放射効果と気化冷却による涼風の供給が可能。(高次兼司)
スマート ドライミスト
人感センサー制御により、ドライミストを空気の冷却だけでなく、地面の冷却に利用し、賢く冷却するシステムを開発。(渡邉賢太郎)
人感センサー制御により、ドライミストを空気の冷却だけでなく、地面の冷却に利用し、賢く冷却するシステムを開発。(渡邉賢太郎)
屋外空間の設計に向けて、定量的な指標を整理。(笠原万起子)
人体モデルの生理量を把握し、屋外温熱環境における涼感効果をCFD解析を用いて計算し、COOL TREEにおける冷却効果を確認した。
COOL TREE近傍に2分間滞在することで滞在する人の表面温度が下がり、また、近傍の環境評価としてWBGTが28℃以下となった。
ミストの効果により、110W~120Wの放熱効果が確認できた。(田端康宏)
>田端康宏
>田端康宏
建築からCool Cityへ
Cool City志向型建築を考える。
建築と街との接点であるファサードや屋根を起点に、建築を通じてCool Cityを実現するアイデアを提案する。
建築と街との接点であるファサードや屋根を起点に、建築を通じてCool Cityを実現するアイデアを提案する。
Cool Facade
ヒートアイラインド抑制に寄与する冷却外装システム。
多孔質な陶器製の管の表面から水が蒸発する際の気化熱により表面温度を下げ、周辺空気を冷却。非通水時に比べて、大幅な表面温度の低下が期待できる。(高辻 量)
ヒートアイラインド抑制に寄与する冷却外装システム。
多孔質な陶器製の管の表面から水が蒸発する際の気化熱により表面温度を下げ、周辺空気を冷却。非通水時に比べて、大幅な表面温度の低下が期待できる。(高辻 量)
Cool City 街づくり
街区、都市といった大きな視点でCool Cityへの取り組みを提案する。
街に熱を捨てないことによるヒートアイランド抑制に加え、街全体での熱供給の在り方を考えることでCool Cityをめざす。
街に熱を捨てないことによるヒートアイランド抑制に加え、街全体での熱供給の在り方を考えることでCool Cityをめざす。
運河の水を熱源水として利用した場合のポテンシャルを、シミュレーションにより検討。(八木田裕悟、岡垣 晃)
街をつなぐエネルギーをつなぐヒートシェアリング
複数の熱供給事業者と中央熱源所有ビル間で熱の融通を行い、広範囲で熱を効率的に利用する新しい熱供給システムを検討。(田中宏明)
複数の熱供給事業者と中央熱源所有ビル間で熱の融通を行い、広範囲で熱を効率的に利用する新しい熱供給システムを検討。(田中宏明)
このIdeasは、設備設計グループに所属する約200人のメンバーひとりひとりが、毎年1年をかけてアイデアを提案する活動「ID200」の中から生まれたものです。