LCD/Cx[Commissioning]

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ライフサイクルデザインを考える上で重要な性能検証
建物のLCD(ライフサイクルデザイン)を考える上で、いかに永く建物を使える工夫を盛り込むかがとても重要となる。建物性能を永年にわたって維持し続けるためのCx(コミッショニング=性能検証)は、その工夫の一つである。特にエネルギー消費量を常にミニマムレベルに維持する運用段階での継続コミッショニングが重要と考える。日建グループでは、継続コミッショニングを支援するために、さまざまな提案を行っている。

CATEGORY

日建グループが提供するライフサイクルデザイン

日建グループが提供するライフサイクルデザインは、ライフサイクルを通じて、顧客の経営資源である土地、建物、設備等のファシリティを、顧客の事業活動・事業戦略を実現する「真の経営資源」とすることをめざしている。
プロジェクトの発意段階における基礎調査に始まり、戦略構築、ブリーフィング、設計、施工、運用、調査診断・課題発見、リニューアル・リノベーション、利活用方策・出口戦略に至るライフサイクルにおいて、事業、プロジェクトマネジメント(PM)、計画・設計、技術のカテゴリーごとにサービスを提供する。

コミッショニング(性能検証)

Intelligent-BEMS Intelligent-BEMS
Intelligent-BEMS(i-BEMS)は、建物のエネルギー消費量や設備の運転状況データをinternet経由で収集し、セキュリティの高い外部サーバーに保存。保存したデータを、専門家がリアルタイムで分析を行うことが可能なシステムである。i-BEMSに搭載しているシミュレータ(LCEMツールを活用)により、お客さまの建物の設備システムに対応したモデルを構築し、計測データを入力して、現在の理想的な運転方法を高精度で計算し、より効率的な運転方法を提示することができる

コミッショニングとは、性能検証チームが、設計者の設計業務や設計図書・施工者の建設業務や設備品質を検証し、必要に応じて性能試験を実施することにより、建物に対する確実な要求性能の実現を図るプロセスを指す。日建グループは、各段階におけるコミッショニングサービスを提供することができる。

省エネ・低炭素化改修設計

省エネ手法適用による効果試算例 省エネ手法適用による効果試算例

日建グループでは、現地のウォークスルー調査やエネルギーデータの詳細分析により省エネルギー対策の重点ポイントを顕在化し、省エネルギー性と経済性が両立する効果的な改善提案を行う。
エネルギー分析の結果より、省エネルギー改修又は改善の実施が可能な項目について、施設の用途、運用実態、諸法令の数値目標等を総合的に勘案した省エネルギー手法を選定し、効果、改修コスト、運用コスト等の試算により投資対効果を検討する。改修後は効果検証を行い、設計時に想定した期待効果が発揮されているかの確認を行う。

エコ運用したくなる“エコモニタ”

リアルタイムエコモニタ運用概念

リアルタイムエコモニタ事例

 エネルギー消費量を理解し、設備のエコ運用を図るために、リアルタイムレスポンスの得られる見える化ツールを考案した。同時に環境配慮技術それぞれの効果を収集データから体感することで、積極的にエコ運用したくなる見える化設備を構築した。(上野大輔久保木真俊

水廻りが自由な空間づくり

これまでは重力排水が一般的であったが、圧送排水システムを使うと水廻りが自由になる。漏水対策、騒音対策、複数のポンプを設置する時の設計手法など留意点や課題点を検証しながら、より豊かな空間づくりに貢献する。(白石かおり、田辺慎吾)

計画初期から機器更新・搬入計画を考える

揚重クレーン検討用簡易チャート

 ライフサイクルデザインで不可欠となる設備機器更新・搬入に関するデータベースを検討した。設備搬入の基本的な要件を簡易チェックできるチャートを作成し、主に設計初期における、建物配置や建築外形検討時に活用可能なツールとした。(中村信治)

実績値を基に正しく設計

商業施設の業態別冷房負荷・排気量の統計

 業態によってエネルギー消費形態が大きく異なる商業施設を対象に、業態別(重飲食、軽飲食、食品物販、フードコート)に、冷房負荷・排気量などを調査し、実績値をまとめることで、適正な設計容量を見極める。(小坂佳子、濵口知行)

外装改修による環境性能を検証

 既存建築の外装改修における環境性能を検討した。デザインの継承、居ながら改修、地球環境への配慮、室内快適性の向上等を総合的に検討すると、既存カーテンウォールを新たなガラススクリーンで覆うダブルスキンへの外装改修が望ましいとの知見が得られた。(三浦満雄、押田忠明)

このIdeasは、設備設計グループに所属する約200人のメンバーひとりひとりが、毎年1年をかけてアイデアを提案する活動「ID200」の中から生まれたものです。

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