エピローグに代えて

 日建設計をひとつの「生命系」と見立て、その誕生から現代に至るまでを紹介してきました。このように連載を重ねてみると、日本の近代化の歴史と歩調を合わせるように、日建設計が育ってきたように思われます。日建設計は、これからの未知の時代においても、変わり続ける社会と共に、その時代に必要な価値を求め続けたいと思います。

 松尾芭蕉の「詩論」として弟子が書き残した『去来抄』に、「蕉門に千載不易の句、一時流行の句と云有。」という一文があります。千載の時を超えた「変わらないもの」と、時代や環境の変化によって革新されてゆく「変わるもの」について、「其の元は一つなり。」と述べているものです。

 「千載不易 一時流行」すなわち「不易流行」。 —— 私たち日建設計の精神です。

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