エジプト日本科学技術大学(E-JUST)キャンパス

アレキサンドリア, エジプト

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二つの文化の融合したキャンパス

東洋哲学には「完成形とは、相反するものどうしの調和によって達成される」という考えがある。一見すると、東の日本と西のエジプトは大きく異なる文化圏に属しているように思えるが、主従や優劣にこだわることなく、共存と融合、昇華に努めることを通して、対極にある2つの文化の有形無形の価値を包摂するキャンパスを実現することを目指した。

キャンパスの中央に位置する「日本庭園」はアカデミック・ゾーンの中核的研究拠点や図書館、学部学科棟などの建物群に囲まれている。コンパクトな空間に多様なデザインの建築を配置したことで密な雰囲気が生まれ、相互のコミュニケーションを活発化し、新しいアイディアのブレイクスルーを促す。敷地を南北に貫く「シンボリック・アクシス」がキャンパス内の主な施設をつなぎ、キャンパス全体の知を結びつける。

大学キャンパスは、風や目に映る緑、流れる水音から、心地よい環境となっており、そこで生活する人々の意欲をかきたてる。

産業界と学術界に強力かつアクティブなつながりをもつ大学だが、社会とのつながりもとても重視しており、E-JUSTプラザには、大学関係者だけでなく近隣の街の人々にも開かれている。
建築主 エジプト日本科学技術大学
所在 エジプト、アレキサンドリア
敷地面積 840,003 ㎡
延べ面積 142,250 m²
竣工年 2010 年(計画立案、都市建築設計コンペティション)

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