昭和学院小学校 ウエスト館
千葉, 日本
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マスティンバーによる森林保全と次世代への木育活動
昭和学院ウエスト館は、既存小学校の児童増員に伴う増築校舎である。現在、日本では戦後から高度成長期にかけて大規模に植樹された樹木が建材として利用に適した時期を迎えており、適切に伐採・植林の循環サイクルを行い、森林資源を守っていくことが社会的課題となっている。日建設計で木質・木造の開発研究を専門に行っている私たちNikken Wood Labは、このプロジェクトにおいて、国産木材の利活用による持続可能性とマスティンバー※であるCLTの新しい可能性を追求した。本敷地は、新間川沿いに2キロに渡る桜並木が美しい、水と緑の回廊のまちの中心的エリアに位置し、都市計画による高さや景観などの制約や既存校舎との連絡レベルの調整の中で、既存校舎と同等の天井高さを確保しながら、階高・最高高さを最小化するために、梁型のない「CLT二方向フラットスラブ工法」を採用した。また、CLTを活用することで上部構造を軽量化し、基礎にかかる負担を最小化することで工期の短縮を図った。
建築主 | 学校法人 昭和学院 |
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所在地 | 千葉、日本 |
敷地面積 | 10,539.29 ㎡ |
延べ面積 | 1,467.84 ㎡ |
最高高さ | 約9.7 m |
竣工年 | 2021年 |