若手社員座談会

入社1~3年目の社員4名が集まり座談会を開催。学生の頃に抱いていた日建設計のイメージや日建設計への入社理由、実際に入社して感じること、仕事内容から社内の雰囲気まで、幅広いテーマについて本音で語り合ってもらいました。若手ならではの真摯な情熱、思いが垣間見える座談会となりました。

MEMBER PROFILE

星屋 晴香

エンジニアリング部門
構造設計グループ
2023年 新卒入社
工学部地球総合工学科
建築工学専攻 修了

建物の骨組みを設計する構造設計を担当。現在はホテル、商業施設、住宅からなる複合施設の設計業務に携わっている。

井村 岳

東京オフィス
CR部
2024年 新卒入社
法学部 法律学科 卒

営業担当として、プロジェクトのマネジメント、クライアント対応を担う。現在は主に契約業務を担当している。

米澤 美紗

設計監理部門
設計グループ
2024年 新卒入社
創造理工学術院
建築学専攻 修了

入社以来、大規模再開発プロジェクトに参加している。複合施設内のオフィスエントランス等の内装設計を担当。

織原 一樹

都市・社会基盤部門
都市デザイン
グループ
2025年 新卒入社
工学系研究科
建築学専攻 修了

大規模再開発における、オフィスやレジデンス、ホテルのパブリックスペース等のランドスケープや庭園の設計を担当。

Theme 1

最初に日建設計に入社を決めた理由を教えてください。

織原
私は大学院ランドスケープの研究室に所属しました。その知見を活かそうと考え、就職活動を進めました。実は修士時代にアルバイト等で日建設計に関わっていたこともあり、日建設計は身近な存在でした。加えて、日建設計のランドスケープは、空間や都市計画のあり方に関する様々な課題や可能性・価値を、プロジェクトを通じて訴求している印象を受けました。その点が非常に魅力的で入社を決めました。
星屋
私は就職活動では、ゼネコンと組織設計事務所を見ていく中で、部門の幅が比較的狭く、その分設計の自由度が高いように感じて組織設計事務所を志望しました。日建設計を選んだのは、プロジェクトの用途の幅が広く、また大規模設計に携わることができそうだと感じたからです。OB訪問で伺ったとき、設計が好きで、忙しさの中にも楽しみを感じながら働いている社員の方々の姿にも惹かれました。
米澤
私もそれは感じましたね。日建設計のリクルーターは明るく活き活きとしていて、本当に建築や設計が好きなのだと思いました。また、駅や空港、競技場などの大きな空間に惹かれていたので、そのような建築設計に憧れを抱いていました。日建設計はそれら建築物を数多く手がけていることに魅力を感じて入社を決めました。
井村
私は文系出身なので、皆さんとは入社理由が少し異なります。就職活動では業界問わずトップの企業を目指しました。トップの企業であれば優秀な人が多く、その人たちと関わることが自身の成長に繋がると思ったからです。日建設計は国内最大手の設計事務所であることが入社の理由の一つですが、加えて私が受けたどの会社よりも、人の良さ、優しさを感じたので入社を決意しました。

入社前のイメージと入社後のイメージにギャップはありましたか?

井村
日建設計のイメージというより、私の場合、社会人=厳しく大変というイメージが強く、その点に不安を感じていました。しかし実際に入社してみると、まったく異なっていました。先輩や上司が温かくサポートしてくれて質問や相談をしやすい環境があり、不安は安心に変わりました。
星屋
私は特にこれといったイメージを抱いて入社したわけではありませんが、設計が好きな人たちの集まりだというイメージにギャップはありませんでしたね。設計の仕事は自分の考えていることを突き詰めていく面が大きいので、どこか殺伐とした雰囲気も漂うのかなと思っていましたが、実際に仕事を始めるとそんなことはなく、人当たりの良い、大らかな方が多いという印象を受けました。
米澤
私は入社前、華やかなイメージを持っていました。入社してもそのイメージに大きな乖離はなく、社内イベントが盛んなこともあり、社内は華やかな雰囲気を感じます。また、社員が高い頻度で議論の場や勉強会を開催するなど、貪欲に建築の知識を広めようとする姿勢があり、学校を卒業してもなおそのような環境に身を置けることに有難く思っています。
織原
私はアルバイトをしていたこともあり、業務内容や社内の雰囲気にギャップは感じませんでした。ただ、建築や都市、土木といった他チームとの連携の活発さや、若手の意見の主張のしやすさは想像以上でしたね。

Theme 2

社内の雰囲気や先輩社員に感じることを教えてください。

米澤
先ほど話したように、華やかな雰囲気がありつつ、実務においてはストイックな人が多いと感じています。たとえば、「かっこいい」「美しい」デザインを目指しつつも、「我々は無意識にかっこいいもの作りたがってしまうが、そのかっこよさは何のためになっているのか」という、自己批判的な上司の言葉がありました。そこにストイックさ、こだわりを感じました。
星屋
ええ、確かにストイックな人が多いと思います。ただそれは内に秘めていて、実際には、穏やかで話しやすい人が多いと感じています。どんなに多忙でも些細な疑問に対しても真剣に考えて答えてくれますし、その場で答えが出ないときは、考え方の方針を提示してくれたり、一緒に文献を探してくれたりと、快く対応してくれます。
井村
同感ですね。私の部署でも、役職に関係なく、接しやすく、相談や質問がしやすい雰囲気があり温かい人が多い印象です。上司に「失敗したら、俺が責任取るから」と言ってもらえたことがありました。その言葉を受けて、自分で考え行動し頑張ろうという気持ちにもなりました。
織原
井村さんの上司の言葉にも表れていると思いますが、日建設計では若手が思い切ってチャレンジすることができる機会や環境があると思います。私も上司から「自分が1年目だと思わなくて良い」と言ってもらったことがあります。つまり、新入社員だからといって遠慮する必要はないと。やりたいことを主張し議論できる雰囲気があり、風通しの良い環境だと感じています。

若手社員の働き方にどのような特徴があると思いますか?

井村
自分がやりたいこと、それを考えながら動くという働き方が日建設計の文化だと思いますし、それは若手でも変わりがありません。若手も意見が求められますし、意見を言いやすい環境がある。私自身も業務効率化やチームワーク向上等についても、主体的に考えながら取り組んでいます。
星屋
ええ。担当している構造設計分野でも、自らやりたいプロジェクトに参加できます。「手を挙げた者が勝ち」というところがあって、自分から動く、考えることが推奨されていると思いますね。また働き方という側面で言えば、フレックス制のため働く時間は所属長の承認の元、概ね自由に決められます。非常に働きやすい環境だと思いますね。
米澤
私は、今いろいろなノウハウを吸収している時期で、日々、がむしゃらにとことん頑張っているところです。いろいろな働き方があると思いますが、私の同期からは在宅勤務を積極的に行っている様子を耳にします。私自身は、多くの人が関わるプロジェクトにアサインされているので、なるべく出社して、わからないところがあれば先輩や上司に直接聞くようにしています。
織原
入社後の全体研修に加え、集中的なデジタルソフト研修受講を経て、プロジェクトにアサインされました。ランドスケープチームでは、今年から若手社員を集めた部が発足し、竣工までの期間が短いプロジェクトを担当させていただけたり、デザインや技術的な情報共有、相談ができる機会を設けていただけたりしています。他にも外部講師を招いた研修や現場見学など、たくさんの学びの場・時間があるのが、若手社員の働き方の特徴と感じています。

Theme 3

現在取り組んでいる仕事内容とそのやりがいを教えてください。

米澤
私は複合施設の中で、施設内のオフィスエントランスとシアターの内装設計を担当しています。大規模プロジェクト故にエリアごとに別々の担当者がいますが、テーマを合わせて建物全体に一体感を持たせることが大切だとチームで共有しています。難しさを痛感しますが建物が建つまでの過程を把握できつつあることに、自身の成長とやりがいを感じますね。
織原
私も複合施設の、オフィスやレジデンス、ホテルのランドスケープや庭園の設計を担当しています。自分なりのストーリーを描いて、自然環境と人間の活動が調和する、敷地や建物と一体化した理想的な空間を追求しています。入社早々、やりたい仕事に携われていること自体にやりがいを感じます。
星屋
現在はホテルや商業施設、複合施設など複数の建物に携わっています。構造設計は、建物が自重や積載荷重、風圧力、地震力などの様々な外力に耐えられるように、建物の骨組みを設計し、建物の安全性を確保する役割を担います。大空間の設計や超高層の地震時の解析など、難しさを感じる面も多々ありますが、構造検討が全体の計画を大きく左右することもあり、責任の大きさの中にやりがいを感じています。
井村
私が所属するCR部は日建設計の営業担当。CRはクライアントリレーションの略で、その名が示すようにクライアントとの関係構築・継続をミッションとしています。受託までの情報収集、契約締結までのクライアントとのやり取り、契約書の作成など、プロジェクト全体をマネジメントしていく役割を担います。私自身は、主に契約業務を行っていますが、クライアントと協議を重ね合意形成し、着地点を見出して契約書を成立させることができたときにやりがいを感じますね。
米澤
仕事を通じて感じるのが、若手に対する周囲の手厚いフォロー。わからないことにぶつかることが多い中、先輩・上司に聞けば何でも丁寧に教えてくれる。周囲の支えや助けで成長できていると実感します。
星屋
先ほども話しましたが、米澤さんが言うように、どんな疑問・質問にも真剣に対応してくれます。一人で抱え込んで悩むことはありません。
織原
私の部署も同様です。やるべきこと、覚えるべきことが山積している中でも、周囲の方々の温かいフォローがあるから頑張れると感じています。
井村
営業には、正解というものがありません。その中で最善なものを追求していくわけですが、自分で考え行動する中、先輩・上司に常に並走していただいていると感じます。何でも相談に乘ってくれますし、適切な指導がある。その安心感がモチベーションの源になっていますね。

これからの目標を教えてください。

井村
今後、クライアントとの関係をより深めていきたいと思っています。クライアントと信頼関係を築き、「井村にお願いしたい」と言ってもらえる営業担当を目指します。そのためにも知識の吸収や経験を重ねる中で、人間力を磨いていきたいと思っています。
米澤
いつか今関わっている複合施設の竣工した姿が見たいですね。自分が設計したものが形になる、その感動を味わいたい。将来は他分野の人たちと建物を創造していく過程の中で、アイデアを生み出せる設計者になりたいと考えています。
星屋
「この分野であれば星屋に聞け」と言われるような専門性を持った、周囲から頼られる人材に成長したいと思っています。構造設計者としては、多くの人の記憶に刻まれるような大空間の建築物の取り組んでみたいですね。
織原
私も星屋さんに近いものがあります。他の方々よりも長けた分野をもった設計者になりたい。この分野なら織原だと言われる存在を目指します。また、ランドスケープに特化するのでなく、建築+ランドスケープ双方の観点からアプローチできる設計者に成長したいと考えています。

Theme 4

最後に、学生の方にメッセージをお願いします。

米澤
実は私は、修士2年目のときに海外に留学しました。必然的に国内での就職活動はストップ。最終面接以外の就職活動は海外からオンラインで行っていました。日建設計のリクルートチームは、「留学で多くの経験を積んできて欲しい」と私の行動を尊重していただきました。日建設計は、そのような会社です。もし、就職活動の時期などで悩まれている方がいれば、周囲に相談してみると良いかもしれません。もちろん、日建設計にもアプローチしてみてください。
織原
就職活動を進めていくうえで大切なことは、自分のやりたいこと、目指したい姿は何かを明確にしたうえで、それを叶えることができる会社を見極めることだと思います。会社や社員の雰囲気、プロジェクトや具体的な仕事内容など判断基準は様々あると思います。多角的に判断し、妥協することなく、自分に合った会社へぜひ突き進んで欲しいですね。
星屋
就職活動では、周りの人の動向が気になって、不安になることも少なくないと思います。でも、自分の考えや思いを大事にして働きたい場所を見出すことが重要だと思います。学業と就活の両立が難しいこともあるし、会社によって選考の時期が異なり決断を迫られるなど、ストレスを感じることもあると思います。でも最後はなるようになる、と思ってがんばってほしいと思っています。
井村
就職活動は「個人戦」というイメージがあると思いますが、「チーム戦」という意識で臨むことも大切だと思います。誰かに相談したり、誰かを頼ってみたりすることで、良い変化も出てくると思います。また、就活は未来への挑戦です。思い通りに進まないときもあるかもしれませんが、その経験が成長に繋がります。大切なのは結果よりも、挑み続ける姿勢です。自分を信じてがんばってください。