INTERVIEW

#24

ひたむきに土木構造物に向き合い、
人を笑顔にしたいシビルエンジニア。

蔵本 佳南

KANA KURAMOTO

都市・社会基盤部門 シビルグループ
2020年入社 新卒入社
土木・環境工学系 土木工学コース専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

土木工学は、社会基盤工学とも呼ばれるように、都市~沿岸部や山間部まで、社会生活を支える多種多様なインフラを対象としています。私はその中でも、生活にとって身近な都市土木の設計に携わりたいと考えていました。自らの手で構造物を設計することに一番やりがいを感じられると考えたのと、大学で学んだコンクリートに関する知識を活かせる構造物の設計を志望。日建設計のシビルグループは、鉄道やデッキ、地下街など都市土木の案件に多く関わっており、その実績と技術力に魅力を感じて入社を決めました。

入社早々、大規模地下駅プロジェクトに参加
構造設計業務で新たな技術に挑戦

私が所属するシビルグループの施設設計部門は、鉄道系チームとデッキ系チームがあり、私は自ら志望して鉄道系チームの所属となりました。最初に参加したプロジェクトは国内主要駅の直下に新たに建設される地下構造物の設計業務。柱間隔が広く、大きな空間が計画されており、安全性と同時に経済性にも配慮した設計が求められます。私は三次元の解析ソフトを用いてモデルを構築、常時・地震時に生じる挙動を予測し、安全性を確保するために適切な柱や梁のサイズ等を決定していきました。大学で構造解析を学んだとはいえ、三次元解析ソフトをはじめ、新しい技術や知識を吸収する必要があり、その大変さはありましたが、新しいことへの挑戦はとても刺激的でした。また、各方面から注目を集めているプロジェクトに入社早々参加し、責任ある仕事を任せてもらえたことは、私にとって貴重な経験となりました。

建築と土木を一体化させることで
人々の生活を支える合理的な構造物を生み出す

現在担当しているプロジェクトは、都内主要駅の再開発事業の一環で、鉄道駅と高層ビルが一体となる複合構造物です。鉄道駅は地下部分にあり、高層ビルの基礎の役割も果たす建築土木一体構造物となっています。建築と土木の構造技術者が協働してプロジェクトを進める必要がある、まさに建築技術者と土木技術者がいる日建設計ならではのプロジェクトです。建築と土木両方の基準を満たす必要があるため、より複雑な設計が求められますが、建築と土木が一緒になって検討を重ねながら、多角的な視点で構造に向き合っています。そうした取り組みによって、構造物の地震時の安全性や長期的な耐久性を確保することが私たちのミッション。そしてそれが人々の生活を支えることに繋がっていくことに、やりがいを感じます。土木構造物は、当たり前のように使われ、意識されることも少ないのですが、利用者が安全安心に、笑顔で過ごせるような施設設計ができるとよいと考えています。また、構造物の設計では、構造力学の深い理解に加え、施主とやり取りする調整力、施工上の知識など、総合的な技術力が必要だと感じています。それらを磨きながら、周囲の多くの人から信頼してもらえる技術者に成長していきたいです。

社会基盤施設の老朽化への対応が喫緊の課題
耐久性にも配慮した設計への意識を持続させていきたい

現在、構造物を取り巻く課題は様々ありますが、その中でも大きなテーマであり重要と感じているのが社会基盤施設の「老朽化」です。たとえば、地下街など常に土圧と水圧に耐える環境にある部材の中性化・耐久性や、鉄道の橋桁など繰り返し列車荷重の影響を受ける部材の疲労破壊の問題などです。高度経済成長期に建設された構造物が50年を経過している今、既存の構造物を機能維持しながら補修・更新していくことが社会的に求められています。特に、土木構造物は耐用年数100年と建築構造物以上に長く使用することが求められます。その中で、古くから製鉄所等の生産施設のリニューアルを多く経験し、構造や地盤、耐震関係の技術者も多い日建設計の土木部門だからこそ、総合的な対応が可能だと思っています。私自身、大学では鉄筋の腐食がはりの構造性能に与える影響について、老朽化に関わる研究を行っていました。現在もコンクリート系の資格取得のための勉強を続けており、引き続き自己研鑽して、機能更新や耐久性に配慮した設計への意識を高めていきたいと考えています。

学生時代の私

大学院の研究室ではコンクリートを使う実験のため、コンクリートをひたすら練り続ける日々でした。先輩・後輩と研究室に寝泊まりして研究を続けたこともあります。学業以外では、サイクリング部に所属していました。夏合宿では東北や北海道を2週間かけて廻ったこと、メンバーと一緒に野宿をしたこと、朝日を見るために深夜海岸沿いを走ったことなど、たくさんの楽しい思い出があります。

OFFの日の私

いろいろなことにハマりやすいタイプで、最近のマイブームは野球。コロナ禍前、野球場に観戦に行ったのをきっかけに、本拠地が私の地元であるプロ野球チームのファンになりました。またレゴブロック、アイドルなどにもハマっています。旅行も好きなので、コロナが落ち着いたら、ぜひ海外旅行に行きたいと思っています。

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