INTERVIEW
#28
野球と山登りが好きなデザイナー
奥野 由布子
YUFUKO OKUNO
設計監理部門 スペースデザイングループ2019年 新卒入社
生活環境学研究科 建築学専攻 修了
私が日建設計を選んだ理由
学生時代を過ごした「建築スタジオ」という校舎は、デザイン的にも機能的にもとても美しく、建物の成り立ちが見え、1日の中でさまざまな光と影が感じられる、美しい教材そのものの建物でした。その校舎は日建設計が設計したことを知り、いつかこんな建築を設計してみたいと思い、入社を決めました。
人が触れ、感じるインテリアの魅力
ホテル、オフィスの内部空間を演出
大学で意匠設計を専攻する中で、自分が本当にやりたいことはインテリアデザインであると気付きました。人が実際に触れ、感じ、人の五感に響く空間をデザインすることに魅力を感じたのです。入社以来、インテリアをメインにデザイナーとして日々の業務に取り組んでいます。対象となる建物は、基本的にはホテルやオフィスの内装デザイン。床・壁・天井をデザインし、マテリアル(素材)を決め、またオリジナルの家具や照明など、お客様の要望に沿いながら、空間全体をコーディネートしています。単にデザインするだけでなく、利便性や機能性等を考慮し、お客様の期待を超える提案を心がけています。また、建築、設備、構造等他設計者ともに、内部空間に関わる部分の調整も担っています。現在は、ホテルの現場をメインに、施工業者とデザインの納まりやマテリアルを決定している最中です。
コンペから竣工まで取り組んだインテリアデザイン
多くの人に利用される喜びの実感
入社以来様々なプロジェクトに関わってきましたが、入社3年目にコンペから竣工まで1から関わったプロジェクトは、デザイナーとして節目となった取り組みです。対象となったのは7階建てのオフィス新築計画で、「アクティビティの攪拌」というコンセプト。建物は非常にユニークで、3-7階のオフィス共用部が5層吹き抜けの外部テラス、その周囲にワークスペースが配置されています。インテリアデザインとしてこだわったのは、豊かな外部テラスをワーカーに積極的に利用させる空間とするため、各エリアがどのように使われるべきか、家具だけでなく、ワーカーのアクティビティまで検討するということでした。結果、多様な働く場所や家具から自分の気分に合わせて、自由に居心地の良い外部環境を創出できたと思います。オリジナル家具も機能性とデザイン性を融合させ、自由な「働き方」を象徴するものをデザイン。この建物は2023年に竣工しましたが、先輩とともにデザインしたものが、多くの人に利用されている様子を見たときは、心から喜びを感じました。またこのデザインに対する社内の方々からの評価や外部のデザイン賞の受賞にもつながり、デザインする楽しさを感じることができました。
SDGsの観点からエコマテリアルを採用
「良い思い出」「良い記憶」となるデザインを
建設業界は言うまでもなく、インテリア業界においてもサステナビリティが近年重要視されています。ホテルやオフィスを設計していく中でも、SDGsの観点からエコマテリアルを選定することや、お客様から環境に配慮したマテリアルを指定されることもあります。インテリアにおいては廃材活用がサステナビリティ実現に有効とされており、自身の業務を通じて積極的に取り組んでいきたいと考えています。私が日建設計へ入社したきっかけは教育施設の建物でした。私も子どもたちや若い方々の五感に響くデザインを手掛けてみたいと考えています。その空間で過ごした経験が「良い思い出」「良い記憶」になるようなデザインの実現のためにも感性を磨き、この仕事に必須なコミュニケーションスキルを高めていきたいです。
学生時代の私
建築学生らしく週6日授業で講義と課題に追われる日々でしたが、素敵な校舎と教育環境のもと、友人と課題に取り組み、笑いあいながら過ごした日々は今となってはいい思い出です。そんな日々を送りつつも、興味のある業種のアルバイトにつき、バイトリーダーも務めていました。旅行やライブなどにも行き、学業とバランスを取りながら趣味も楽しめていたと思います。
OFFの日の私
休日の過ごし方は、アウトドアがメイン。好きなことの一つが野球観戦で、しばしばスタジアムに出かけ、ビール片手に声援を必死に送ります。ちなみに阪神タイガースのファン。また山登りも趣味の一つでどちらも息抜きにはぴったりです。他にもキャンプやフットサルなど、アクティブにOFFを楽しんでいます。