INTERVIEW

#27

好奇心旺盛でいつでも笑顔
人にやさしいまちづくりを目指す
ポジティブ思考の情熱家

田口 元香

MOTOKA TAGUCHI

企画開発部門 コモンズグループ
2022年 新卒入社
都市環境科学研究科 建築学域専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

大学で建築を勉強する中、空間のコンセプトからデザインをする仕事がしたいと思うようになりました。最初は意匠設計を志望していたのですが、当時アクティビティデザイン(人々の行動から空間をデザインする)を専門としていた日建設計内のラボであったNAD(現:コモンズグループ)の存在を知り、「私のやりたいことにぴったり」と感じて志望しました。

一人ひとりの行動変容を促す取り組み
地域のポテンシャルを活かす
パブリックな空間利活用をデザイン

私が所属するコモンズグループは、2023年7月に発足しました。日建設計がこれまで培ってきたナレッジやノウハウを生かし、社会やクライアントが目指す姿に合わせて、一人ひとりの「行動変容」を促す仕組みとしての建物や空間、さらには制度やプロセスなど、多様な提案を行う新組織です。したがってフォローする領域は多岐にわたりますが、私は「パブリックアセット部」として主にパブリックな公園や道路、または中小規模の建築物等を対象とした公共空間のコンサルティングや空間デザイン設計を担当しています。敷地が持つ歴史や町の文化、地域活動等のリサーチやフィールドワークを行いつつ、地域の人々や施主とワークショップやヒアリングを重ねていきながら、町の課題やポテンシャルを踏まえた事業提案・空間コンセプト提案を行っています。対象敷地にて空間利活用社会実験の企画・運営も行い、利用者の意見を直接集めることもあります。またそれを実際の設計にも反映してより最適なアクティビティを生み出すために、家具・什器等のヒューマンスケールなものづくりから、建築物やランドスケープの設計まで、その町のストーリーを感じさせることも意識しながら空間のデザインをしています。

パブリックな意見収集や素材のストーリーの研究
「PYNT」で活動の成果を発信

コモンズグループでの研究活動として、「もしもステッカー」等のパブリックな意見収集ツールの研究を行っています。これは公共空間活用の社会実験の一つの取り組みで、「もしも〇〇(その空間やプロダクト)が〇〇(アイデアや意見)だったら嬉しい」等の素直な意見を匿名で気軽にステッカーに書いてもらい、設置したボードに貼ってもらうというものです。利用者の意見が可視化されることで発信の場にもなり、集まった意見を分析・検討することでこれからの空間・ものづくりをよりよいものにするヒントになると考えています。 もう一つの研究活動が、サスティナブル素材に関する研究です。近年建材にも環境にやさしい素材を使うなどの配慮が求められており、環境配慮型の素材が多く開発されています。そうした中で、そもそも何故その素材が生まれたのか、その素材のポテンシャルを生かした使い方とは、という個々のストーリーに着目してその魅力の活かし方を模索しています。研究活動の成果は、本社にある共創の場である「PYNT(ピント)」で展示していますが、そこで社内外問わず多くの方との繋がりができ、実際に意見収集ツール=「もしもステッカー」を使ってみたいという企業の方にも出会え、新たな事業への展開可能性にワクワクしています。自分の活動を気軽に発信できる環境はとても素晴らしいと実感しています。

より環境にやさしく、人にやさしく、
社会にやさしい建築を実現するために

私が取り組む業務や研究活動では、施主はもちろん、地域の方・地域の企業・外部のデザイナー・PYNTに訪れる外部企業等、社外の方との関わりの機会が多くあります。様々な分野に携わる方々の意見を取り入れることで、新しい視点、少し角度を変えたアプローチで空間・ものづくりの課題に向き合うことができると考えています。それが、より環境にやさしく、人にやさしく、社会にやさしい建築に繋がっていくと思っています。また施主や利用者の方との距離も近いので、共に課題意識を持ち、一体となって建築・まちづくりをしていけると考えています。私は学生時代、地元の秋田のまちづくりに関わりながら建築を勉強していました。地域の方と密接に関わる中で「地域のポテンシャルや魅力を引き出して、利用者が本当に求めている場づくりやものづくりをしたい」という想いがありました。今それを実践できていることに、確かなやりがいを実感しています。

学生時代の私

高校生から大学4年生の歳まで高専に通っていて、常に幅広い年齢の人たちと長く関わってきたこともあり、とても視野の広がった学生時代でした。デザインコンペティションという高専生の設計の全国大会を目指す部活に入り建築設計の勉強をしながら、地元のまちづくりワークショップにも参加。忙しくしつつとても楽しかった記憶があります。

OFFの日の私

いろいろなジャンルのアイドルのライブ行きます。美味しいもの食べること、お酒も大好きです。また上京した理由の一つが、東京の古い喫茶店が好きなこと。オフの日は喫茶店巡りをすることも。元々インドア派でしたが、最近はアクティブになろうと思ってキャンプに行ったりしています。釣りにも挑戦したいと思っています。

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建物の循環性の意思を広げる、
したたかなコンサルティングアーキテクト。

山下 朋文

TOMOFUMI YAMASHITA

エンジニアリング部門
サスティナブルデザイングループ

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YUFUKO OKUNO

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