INTERVIEW

#07

建築物の品質に徹底してこだわる、
海を愛する子煩悩な監理技術者。

鈴木 弾

DAN SUZUKI

エンジニアリング部門 監理グループ
2018年入社 新卒入社
創造理工学研究科 建築学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

大学時代、高い技術力を駆使して建築物の質の向上を目指す監理の仕事の存在を知りました。元々ものづくりの現場である施工の仕事に興味を持っていましたが、品質にこだわる監理の仕事に強く惹きつけられました。日建設計は意匠設計とエンジニアリングの調和が高いレベルで図られていること、さらに100年以上の歴史と実績に魅力を感じて入社を決めました。

プロジェクトを前進させる
コミュニケーションの「要」としての存在

監理の仕事は、まず建築士法に基づいて、工事が設計図書のとおりに実施されているかを確認することです。設計図書のとおりに実施されていなければ、その箇所を指摘し工事施工者に改善を指示することで、建築物の品質を担保する役割を担っています。その中で、私が常に目指しているのは、不具合のない建築物を創り上げることです。いかにデザインが優れていても、社会的に評価されていても、未然に防げたであろう欠陥があり多大な不利益を被ったとあれば、プロジェクト関係者にとって良い建築とは言えません。日建設計が培ってきた知見、蓄積してきたナレッジを吸収・活用し、監理者としての目線でプロジェクトの潜在的な課題を把握しつつ、常に起こり得るリスクを想定し、先んじて問題を回避することが求められる業務です。私は入社後3年間、設計部門でOJTを経験しました。設計者がどのような考えで設計図書を作成していくか、さらに法規の理解やお客様や行政との綿密な打ち合わせを通じて、建築物がどのように工程で作られていくか、その基本を学びました。その際に強く感じたのは、プロジェクトを進めるためには、関係者との円滑なコミュニケーション、連携・協働が欠かせないことです。監理担当は、施主や施工者、設計者等の関係者のコミュニケーションの要的存在であり、設計部門での経験が今の業務に大いに活きています。

再開発プロジェクトの大規模複合施設
部材の性能確認のための試験を実施

2021年春から監理の仕事に就きました。プロジェクトは、都内主要駅周辺の再開発事業で、監理対象となるのは大規模な複合施設。現在、基礎工事のフェーズですが、監理業務はすでにスタートしています。その一つが採用される新しい部材の実物大性能試験。カーテンウォールと呼ばれる外装材の試験で、その部材が耐震性や雨水処理能力など、必要な性能を確保されているかどうか確かめるものでした。不具合が発生してしまった際、施工者と協働して試行錯誤しながら問題解決に至ったときは、そこにプロジェクトの縮図を見たようで感動したものです。他にも、施工前に部材ごとに図面が提示されてきますから、それが適切なものかどうか、性能は確保されているかどうか、リスクはないかどうか等々、各種設計図書と向き合う日々が続いています。

「人」が行う品質向上を高度化するために
デジタルツールを使いこなす監理者へ

労働者不足や労働環境の改善など、建築業界は多くの課題を抱えています。それら課題解決のために期待されているのが、BIM、ICTを活用した自動化、AIなどのDX推進です。その中で監理グループとしては「人」が行う品質向上のための時間を創出すべく、デジタル化によって効率化できる部分はどこにあるか、現在課題の洗い出しを行っています。監理という仕事は経験が強い武器になるため、ベテランが少なくありません。自分自身としては、ナレッジを継承しつつ、若手として柔軟にデジタルツールを取り入れ使いこなす監理者に成長したいと考えています。

学生時代の私

建築材料の研究室に所属しており、材料実験漬けの日々を過ごしていました。取り扱ったのはコンクリートなどの湿式材料。強度向上や調合の最適化、材料の特性から頻発する不具合の改善を目指し、既往の研究を調べ、実験の計画を立て、実験計画を考察。上手くいかなかった場合は改善し、次の実験に取り組みました。この経験は、今の仕事にも通じるものがあると感じています。

OFFの日の私

学生時代、サッカーやダイビング、スノーボードなど、外で体を動かすことが好きでした。特にダイビングでは、沖縄の慶良間諸島を訪れ、その美しさに感動しました。今は、最近1歳になったばかりの娘が、日々成長していくのを見ることが楽しみであり、一緒に過ごすことが一番のリフレッシュ。

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