INTERVIEW

#07

環境に配慮した設計を心がける
朗らかなひとり旅愛好家

劉 建楠

JIANNAN LIU

エンジニアリング部門 設備設計グループ
2017年 新卒入社
創造理工学研究科 建築学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

中国の大学の建築学科で学んでいた2008年に四川省大地震が発生しました。四川省の被災状況を見て「日本の防震・防災技術を学びたい」と思い大学を中退して来日し、日本の大学に入学。学部と大学院で6年間建築を勉強した後、「世界トップクラスの設計事務所で仕事をしたい」と思い日建設計を志望しました。

様々な用途のプロジェクトへの参加を志願し
設備設計者として大きく成長

建築物の空調や換気、衛生などに関わる機械設備設計を担当しています。入社1年目はデータセンターのプロジェクトを通じて、基本設計から竣工に至るまでの一連の工程を担当。2年目から「様々な用途の建築物に関わりたい」と志願したところ、病院やオフィス、食品工場、医学系大学校舎など、希望通り多様なプロジェクトにアサインしてもらえました。目まぐるしく密度の濃い毎日を送ったことで、スピード感を持って成長できたと感じています。最近では主担当を任されることが多くなり、クライアント対応や現地調査、設計提案、コストコントロール、現場対応なども担当。プロジェクトの一連の流れのすべての段階に対応できるようになりました。現状に満足することなく、母国のプロジェクトを担当するという目標に向かって、さらなる自己研鑽を続けています。

全国の木材を活用後、各地へ返還する
画期的なプロジェクトを経験

入社2年目に東京2020オリンピック選手村のビレッジプラザの実施設計を担当しました。この案件ではいくつかの画期的な手法が用いられていて、全国の木材を使った仮設建築である点もそのひとつです。大会終了後に木材を廃棄するのではなく、各都道府県に返還して再利用するというコンセプトになっています。木材の一つひとつに返還先の都道府県が明記されていて、建物の中に入ると想像以上に「全国の木材が一堂に会している」というインパクトが強く感動を覚えました。

環境に優しい設備を実現し
カーボンニュートラルに貢献

近年、省エネやカーボンニュートラルが社会的な課題になっていますが、建築物に関連するCO2排出量は、全体の約3割にものぼります。そのため、私たち設計者は省エネおよびCO2排出量の低減について大きな責任を負っているといえます。クライアントもこうした社会的な課題に対する意識が高くなっていますが、日建設計は従来から設備設計を手がける際に省エネやカーボンニュートラルにつながるアプローチを積極的に取り入れてきました。最近では、省エネと創エネによってエネルギーの実質消費量をゼロにするZEB(Net Zero Energy Building)という概念も浸透し始めています。日頃の仕事を通じて社会的な課題の解決を図りながら、設備設計者として一層のレベルアップをしていきたいと考えています。

学生時代の私

明確な目標を持って来日したので、ほぼすべての学生生活を課題やアルバイトで過ごしていました。そうした日々を送る中で少し余裕ができたときには、気分転換も兼ねて趣味の自転車旅行を楽しんでいましたね。

OFFの日の私

将来的に海外プロジェクトへの参加を目指しているので、LEED APやWELL AP、PMPなど海外の資格取得に向けた勉強を続け、無事3つとも合格することができました。勉強以外ではスポーツをして過ごすことが多いのですが、コロナ禍以前は旅行で日本全国を巡っていました。ちなみに、ほぼすべての都道府県を訪れたほどの旅好きです!

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