INTERVIEW

#09

いつだって全力で走り続ける
意外と体育会系の機械設備設計者

深澤 万里

MARI FUKASAWA

エンジニアリング部門 設備設計グループ
2020年 新卒入社
理工学研究科 開放環境科学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

業界一の先進性と社員一人ひとりの主体性が尊重される職場に魅力を感じたため、日建設計を志望しました。研究室OBの先輩はいなかったため、学生企画で社員の方々と交流させていただき、風通しの良さを感じたことも入社の決め手となりました。また、環境認証等の取得など、意匠だけでなく設備の主体性も尊重される風土にも魅力を感じました。

ニーズに応じた最適な設備設計を
省エネ、環境負荷低減が大きなテーマ

現在、建物の空調や換気、衛生などの機械設備設計を担当しています。基本となるのが、クライアントのニーズを把握した上で、各種設備機器の提案を行うことです。どのくらいの容量や仕様の機器が必要なのか、配管などでどのような設備ルートが適切なのか、またその土地の気候や外気温等の風土も考慮する必要があります。クライアント要望、運用形態に応じて、条件に合わせて設計していきます。特に近年は省エネ、環境負荷低減が大きな課題とされていることから、クライアントのニーズに応じたそれら提案を行うことも求められています。たとえば「ZEB(Net Zero Energy Building=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の提案などがその好例です。「ZEB」は快適な室内環境を保ちながら、省エネと創エネによって年間の一次エネルギー収支をゼロにすることを目指した建物。これらを実現するためには、社内の意匠設計・構造設計担当、社外ではクライアント、インフラや防災の行政担当者、メーカーなど様々な方と連携・協働する必要があります。その中で、一つのプロジェクトを作り上げるためには、調整能力が非常に重要だと感じています。

図面に書いた情報が実物になること
入社1年目に手にした感動

入社1年目のときに、B工事というテナント内装設計業務に携わりました。オフィスの内装工事には工事区分としてA工事・B工事・C工事があります。担当したB工事の対象となるのが、空調設備、防災設備、給排水管などの建物全体に関係する設備です。設備追加や仕様変更の際に適用されることが多く、新築物件と比較して短期間で設計して計画が進む特徴があります。当時、上司の指導を受けながら自分が計算して選定した機器が実際に入っているなど、図面に書いた情報が実物になる経験をしました。二次元のものが三次元となって実際に目の前に現れたこと、それを自分の手で生み出したことに感動。強く印象に残る取り組みでした。ただ自分が新築で設計した建物はまだ建っていません。竣工物件を増やし、たくさん経験を積んでいきたいと思っています。そして、いつか有名プロジェクトが竣工して家族や友人に自分も関わったことを報告するのが夢です。

地球温暖化防止は設備設計者の役割の一つ
「省エネ性」と「快適性」を備えた環境を生み出したい

設備設計者として、地球温暖化防止に貢献したいと考えています。高校時代から省エネや環境に興味があり、また学生時代、「健康」を軸に高齢者施設の温熱環境等の研究に取り組みました。そうした背景から、設備設計者の立場からCO2排出量削減にダイレクトに関われることは光栄に思っています。クライアント要望がない場合も省エネ提案をさせていただいています。省エネ手法を一つひとつ説明して取り入れることが、社会課題解決に向けた私たちの役割と考えています。一方で、高齢化や多様性が浸透していく中、「健康性」・「快適性」という価値観はこれまで以上に注目されていると感じています。「省エネ性」と「快適性」は相反するものだと思われがちですが、双方を適切に取り入れた空間環境設計をしたいと考えています。「省エネ×健康」を自身のキーワードとして設備に向き合っていきたいと思っています。

学生時代の私

学生時代は、幅広い知識を身に付けるために、可能な限りのたくさんの単位を取得したり、また研究では出せる学会には積極的に投稿したり、充実した学生生活を送っていました。長期休みでは、海外研修や国際学会で現地の学生と交流、海外の有名建築を巡るなどの経験をしました。

OFFの日の私

小学4年生から続けているバドミントン、入社後はゴルフ、軽いジョギングなどで週に一度は体を動かしてリフレッシュしています。また、建築仲間と美術館へ行ったり学生時代の友人と会ったりと基本的にアウトドア派です。

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