INTERVIEW

#11

慎重かつ大胆な構造設計がウリの
元・学生プロレスラー

二島 冬太

TOTA FUTASHIMA

エンジニアリング部門 構造設計グループ
2018年 新卒入社
芸術工学府 芸術工学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

大学の授業で、構造的な工夫によって成功を収めたプロジェクトの事例を知ったことで、構造設計の仕事に興味を持ちました。就職活動では国内外問わず数々の有名プロジェクトを手がけてきた日建設計を志望。合格できるかどうか不安もありましたが、懸命な努力の末に無事、入社に至りました。

多くの関係者と連携しながら
建築物の全体最適を追求する

クライアントの要望や建築物に求められるグレードを加味しながら、災害時における性能を担保し、コスト、工期など様々な要素を踏まえた構造計画の提案を行っています。入社前、構造設計者は一日の大半を一人で計算や解析に費やしているイメージがありましたが、実際にはそれらは構造設計の一部に過ぎません。日々の業務を進める中で、意匠や設備など他の分野の設計者と頻繁に打ち合わせを重ねながら「建物全体としての最適解」を導き出していきます。その時々のケースに応じて意匠側のデザインを尊重することもあれば、安全性の担保のためにデザインを変更してもらったり、代替案を出すなど、他者とのやり取りが非常に多い仕事です。クライアントや現場の施工者の方、メーカーの方など外部の関係者とのコミュニケーションを通じて物事を決定するプロセスも頻繁にあります。

構造という人命を左右しかねない
重要な要素を担う一員として

提案・設計段階から多くの関係者と打ち合わせを重ね、紆余曲折を経てようやく建物は着工に至ります。それだけに、自分が構造設計を担当した建築物が現場でリアルな形になって完成に近づく様子を見ると、喜びがわき上がってくるのを感じます。もちろん、建設中にも問題が発生する可能性はありますし、そうした事象に適切に対処するためにも竣工まで気を抜くことはできません。構造という人の命に関わりかねない要素を担当する身ですからなおさらです。建物が無事に竣工の日を迎えられ、利用者の皆さんに安全に使っていただけるよう、自分の役割に真摯に取り組む毎日を送っています。

高い耐災害性やデザイン性に加え
環境にも配慮した建築を実現する

悲しいことではありますが日本では近年、100年に1度の大災害が短いスパンで発生しています。構造の設計をする際にも、もはやこうした前提を抜きにすることはできません。どんな災害にも屈しないシェルターとしての性能を実現することが、社会から求められている最低限の条件だと心に刻んでいます。さらには、シェルターとしての性能だけではなくデザイン性を確保しながら、環境配慮型の建物を作るよう努めることも不可欠です。人々の安全で豊かな暮らし、環境など、考えるべきことは多岐にわたり、そうした要素を破綻することなくひとつの建築物に盛り込むことは簡単なことではありません。ですが、社会的な影響力が大きいプロジェクトを数多く手がける日建設計の一員として、どんな難しいテーマに直面しても妥協することなく自らのミッションを果たしていきたいと考えています。

学生時代の私

大学が大好きだったので、アルバイトの時間以外は朝から晩まで授業や研究のほか、サークル活動にも勤しんでいました。インスタレーション制作サークル、オーケストラサークルなどいろいろ掛け持ちしていましたが、プロレスサークルは特に思い出深いですね。リングネームもありましたが、さすがに今となっては恥ずかしいので秘密にしています(笑)。

OFFの日の私

ドライブや建築物の観察をしながら気ままに過ごしていますが、食べたり飲んだりするのが好きなので以前はよく食べ歩きに出かけていました。都内のいろいろなお店に行きましたが、実は東京オフィスの近くにはおいしい中華料理店がたくさんあるんです。もし皆さんが同じフロアにおられたらご案内しますよ!

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