INTERVIEW

#15

「設計&マネジメント」でプロジェクトを動かす
世界を見て歩き、学んできたノマド的自由人

板谷 萌絵

MOE ITAYA

企画開発部門 プロジェクトマネジメントグループ
2020年 新卒入社
創造理工学研究科 建築学専攻 修了

私が日建設計を選んだ理由

就活時代、建築や都市計画は自分のコア分野としていましたが、一つのプロジェクトを完遂させる能力に長けていることは自覚していました。また、学部生の頃よりホテルの研究を続けており、日建設計のプロジェクトマネジメント(以下、PM)部門の柱の一つである「ホテル」とも相性が良く、研究を続けられる土壌があったのも入社の理由の一つです。

多数の関係者の調整役として
プロジェクトを円滑に前に進めていく

建築におけるPMは、企画から建築物の運用開始までの一連の流れに関わり、プロジェクト(以下、PJ)を成功に導くことをミッションとしています。私が担当するホテルPMでは外資のホテルオペレーター、ホテルの建物オーナーであるディベロッパー、インテリアデザイナー、施工者、その他ホテル設計で重要な役割を担う各種コンサルなどなど、登場人物が非常に多い特徴があります。私は、端的に言えばこれら登場人物間の調整役を担っています。PJでは様々な課題が頻出します。それをどう解決していくか。関係者間の合意形成をとり、PJを円滑に前に進めていくことがミッションと言えます。また近年、日本では観光業の活性化に伴い、急激に外資ホテルの進出が増加傾向にあります。外資ホテルのポートフォリオの多い日建設計は、ホテルPMにおけるプレゼンスは大きく、関係者の信頼に応えることが求められます。そのためには関係者それぞれが置かれた状況・立場を考えることが必要であり、相互理解を通じて関係者すべてが納得する着地点を見出すことを心がけています。

ホテル、商業施設の竣工に立ち会う
多方面からの評価に感じるやりがい

私は元々、建築の意匠系出身であり、最近まで2年間設計部でも修行を積みました。デザインや施工段階までの建設プロセスを理解していることは、単なるコンサルに留まらない強みだと思っています。昨年立ち上げ段階から関わったホテルの竣工開業、また今年はジョブローテーション先の設計部で日建として長く関わっている商業施設での竣工開業と、2つのクロージングに立ち会うことができました。ホテルは開業して1年ほど経つのですが、先日オーストラリアから来た旅行中の友人が、「この大阪のホテル良かったよ」と、私がその物件のPM担当だったとは知らず、宿泊した感想を聞かせてくれました。ホテルも商業施設も、身近な人に使ってもらうことのできる建築物。実際に訪れ、その空間を体感できることから、クライアントやステークホルダーの評価はもちろんのこと、いろいろな人から感想を聞けることは、この仕事のやりがいに繋がっています。

「デザインに対する理解と知識」と
「マネジメント能力」を併せ持つ強み

大学の建築学科で6年間まじめに学ぶと、マネジメントやコストなど、本来、建築業務をするにあたって必要な知識はあまり身に付ける機会がありません。一方で、建築の建て側の関係者は必ずしも建築デザインに長けている人でないこともあります。すなわち、本来建築プロジェクトを進めるうえで両方欠かすことのできない、「デザインに対する理解と知識」と「マネジメント能力」の両方を、バランス良くもっているPMerはそう多くないように感じでいます。設計側と運営側は立場の違いから1つの決め事の際に対立することも少なくなく、建築PJにおける摩擦は、互いの立場の理解不足から来ることもあるように思います。日建設計のPMメンバーは両方を得意とする人が多くいて、業務として両者の橋渡しをしていると思いますし、自身もそうありたいと思っています。またホテルという切り口は、人口が減少し縮小する日本社会において、数少ない経済の成長要因となりえる観光分野です。今後、その業界を下支えし、精度の高いホテルの開発に貢献していきたいと考えています。

学生時代の私

毎年のように海外に留学したり、インターンしたり、建築旅をしたりワーキングホリデーしたり、海外留学団体でボランティアしたりと、日本に居ない生活をしていました。積極的に建築以外の活動にも取り組みましたが、意外にもそれら経験が建築業務に活きていますし、脱線しても何かと結果的に建築に生きてくることを実感しました。

OFFの日の私

現在、全体で48人のシェアアパートに住んでいます。建築以外の職種の人がほとんどですが、みんな素敵なメンバー。ちょっと特殊な都市での住まい方をしているかなあとも思います。長期休暇はそんな仲間と旅行に出かけます。前回のGWはモンゴルに行き、電波の途絶える道なき道のゴビ砂漠を爆走し、地元のゲルに泊まる旅をしました。

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